グラボをQUADRO K4000にしたらエンコード時間が4分の1に短縮!?動画編集用の自作パソコン作り検証

動画に特化したパソコンが欲しいという事で一度はMac Proを考えたのだが、それなりに高い。あとどうせなら遊べた方がいいという事でMac Proを諦め、自分のパソコンをガツガツ改造していく事にしました。たぶんこっちの方が純粋に楽しい!

そこで自作パソコン改造の第一弾としてやるのがグラフィックボードの交換である。このグラボってのは映像系を司るっぽいのはわかるんだけど、詳しくはよくわからん。そこで悩みに悩んだ結果、購入したのはNvidiaのQUADRO K4000でしたとさ。

QUADRO K4000の動画編集レポート

QUADRO K4000 約12万円

安いところだと、10万円半ばくらいだったのだが、どこに問合せても在庫切れでメーカーにも在庫がなく、入荷は確実に一ヶ月以上先になるようだった。そこで我慢しきれなかった私は在庫のあるamazonでポチってしまった。その差額分については寝る間を惜しんで働く事にしよう。

というか、その前に価格にビックリしていると思います。なんと今回購入したQUADRO K4000の価格は12万円。この価格だと新しいMacbook Airの11インチ楽勝に買えるやんけ!

あと実はK4000以外に悩んでいたのが、上のリストにもあるNVIDIA Geforce GTX780Tiでございます。こちらはOpen GLがイマイチらしいが、他の基本性能は高く、ゲームをするにはかなりいいらしい。ただ私はゲームするつもりがなかったのでK4000にしました。

QUADRO K4000は省エネだった

動画編集のみだったらK4000、ゲームもするんだったらGeforceのGTX780Tiという事だったんですが、あと一つ選んだ理由があります。それは消費電力。GTX780Tiは最大250Wだったのに対してK4000は80W。超省エネでございます。

これは電気代がどうとかではなく、私の使っている電源が750Wタイプのもので、GTX780Tiだと容量が足りなくなり、電源交換の必要も出てきたのでK4000が省エネでホントよかった。ココも自作PCを選ぶ時のポイントになるみたいだね。

グラボを差し替えてドライバをインストール

QUADRO K4000の交換は非常に簡単である。私がこれまで使っていた「SAPPHIRE HD 5870」を物理的に取り外し、そこに今回のK4000を差し込むだけ。あとは電源を付けてK4000用のドライバをネット上からダウンロードしてインストールするだけです。この作業は5分程度で完了。

QUADROはOpenGLがすげぇけど3Dしか効果が無い?

最終的にグラボの候補は「Quadro K4000」と「GeForce GTX780TI」の二択になりました。基本性能としては後者のGTX780TIの方がよく、しかも価格も安い。しかしなぜ基本性能の低いK4000が高いのかというと何やらOpenGLの性能がいいとの事でした。

うーん、まったくOpenGLってわからんよ。調べてみるとこれは3D系に強く、視聴者さんからは3DやCADをしない限り、意味が無いとも言われました。でも調べてみると私が使っている動画編集用ソフトPremiereは、そのOpenGLに対応している。

更には、プレビューはもちろん、動画書出しの際にもそのOpenGLを使うとか使わないとかで、エンコード時間の短縮にも繋がるかもしれない。いろいろ情報を探したけど見つからなかったので、今回わたしが人柱となってそのあたりを確かめる事にしたよ。次が検証結果だ。

レンダリング時間の結果

HD5870
従来使っていたもの
K4000
OpenGL未使用
K4000
OpenGL使用
エフェクトなし12分37秒データなし10分45秒
エフェクトあり22分38秒22分44秒5分11秒

ちょっと私が素人という事もあるため、正確なデータではないが私がやった時には上記のような結果がでました。エフェクトがない動画でも、一応効果はあるみたいで1割ちょい書出し時間が短くなった。少しだけでも効果がでてよかったよ。

そして何よりもビックリする数値が出たのがエフェクトをかけた時のエンコード時間だ。今回のエフェクトはRGBカーブといって調べてみると今回のOpenGLに対応したエフェクトのようだ。これを二重にかけて全体3分の動画を書き出すと、HD5870は22分かかったのに対して今回のK4000はたったの5分。素晴らしすぎる!

エフェクト部分の処理を超助けてくれる!

グラボってのはプレビューだけを助けるって思われがちだけど、今回見てわかるように動画の書出し(レンダリング)にも大きな影響を与えているようだ。動画の書出しには、基本的にCPUの力がほとんどらしいが、私が使っているAdobeのPremiereは、K4000のOpen GLに対応していたからよかったみたいだわ。

決して安いグラボではないので、今回このように極端に差が出てとても嬉しく思うよ。

GPU高速処理はON

先ほどの表を見るとわかるけど、書出しにGPUパワーを使うか使わないかは選べるようになっていて、使わなかった場合は、書出し時間が変わってないことがよくわかると思う。

これK4000を接続した時点で自動的に切り替わっていたのですが、もしこれからK4000を導入してPremiereを使う人はココもチェックしてほしい。プロジェクト設定の方をみると写真のような表示がでているのでそれをGPU高速処理にしちゃって下さい。

まとめ!エフェクトガンガンの人は使う価値あり

Premiereを使っているユーザーに対して言うと、これエフェクトをかける人にとって価値は十分あると思います。先ほど22分の書出しは全体で3分。そしてたった2つのエフェクトしか使ってません。つまりもっとエフェクトを使って時間も長いと書出しが一日だったりエライ事になる可能性もあります。

そんな時に、今回のグラボを使うと激的にエンコード時間が短縮される可能性ありでございます。ただし今回の実験結果は私のPC環境下で起きた事であり、全員の人がこの恩恵を受けれるとは限りません。そこはご注意ください。

また他にも動画エンコード時間を短縮する方法としてCPUの強化、SSDを二枚以上使っての作業用ディスクの作成など方法はまだまだあります。そこもグラボを購入する前に一度検討するといいでしょう。

次の私のステップとしては、作業用のSSDですな。作業データをRAID0で作ったディスクに置くことで、読込み時間などが変わり、動画編集であっても大きな変化があるという噂を聞きます。次はそちらを検証してみるぞ。また他にアドバイスございましたらコメント欄などでお言葉いただけると嬉しく思います!

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