ステマって悪？商品レビュアーとしてステマを語ってみた

2012/12/28
個人的なブログ記事

最近、YouTubeで商品を紹介すると、まれに『ステマじゃないの？』って言われる事があります。たぶんね、ステマと指摘する方の中には本来のステマの意味を知らず、使っている人もいると思うんですよ。

そこで今回、ステマとは何なのか、またステマって悪い事なのかを自分なりに語りたいと思います。これはね、商品レビュアーとしていつかやらないとダメだと思っていたんだ。今回はちょっと真面目だぞw

ステマについて考えてみる

そもそもステマって何？

最近ステマ、ステマとよく聞くようになりましたよね。ステマとは、ステルスマーケティングの略。簡単にいうと宣伝と気付かれないように隠れて(ステルス)宣伝を行う事。これをステマといいます。

世の中の消費者って宣伝にすごく敏感になっているから、宣伝だとわかるとすぐ興味がなくなります。いくらCMで『このテレビの画質がすごいんです』とか言っても心に響かないでしょ。

でもね、それを宣伝ってわからないように、芸能人や私達ブロガーがブログやYouTubeでそれを広めると、先ほどのCMとは効果が変わってくるんだ。なんか宣伝ってわからないようにすると、なぜか心に響きやすいわけ。これがステマの威力なんです。

ぶっちゃけステマなんて昔からありました

ステマなんて最近こそよく言われるようになりましたが、ぶっちゃけ昔からあった手法なんです。でもね最近は下手くそなステマ、悪質なステマが多く出始めたのが問題。

更にFacebookやTwitterなどもあるから、ステマの事実が発見されるとすぐ広まっちゃうわけ。だから現在ここまでステマという言葉が広がったんだと思います。

悪質な詐欺(ペニオク)に利用された芸能人のステマ

やはりこの事が、みんなステマに対してすごく嫌悪感を抱くようになった事なんだと思います。それはペニーオークションのステマですよね。

ペニーオークションという詐欺のマーケティングに、芸能人達のブログがステマとして利用され、ペニオク運営者が逮捕される事になりました。

ホントに悪いのは、芸能人でなく、このペニオク運営者。もちろん、これらの詐欺にたいして加担してしまった芸能人に落ち度はありますが、たぶん詐欺と知らずにやっちゃったわけだし、現在の取り扱われ方はちょっとかわいそうな気もします。必ずしも彼女達の独断だけではなく、多少なり他の圧力もあったんだろうし。

ステマって効果は高いけど、リスクも高いんです

もうね、今の世論はステマとバレたらもうひどいもんです。芸能人のブログ炎上、Twitter炎上はよく聞く話ですよね。

ステルスでやっているから、なかなかバレないんですけど、バレた時のリスクは相当なもん。芸能人なんてイメージが大事だから番組にも呼ばれなくなったりCMもなくなったりと何千万円、何億円という被害があるんじゃないかな。

『信頼を築くのは大変だが、壊すのは一瞬』と言われるように、ステマとバレた時のリスクは大きすぎですよ。だから場合にもよるけどリスクがわかっている人であれば、普通しないと思うんだ。

身の回りに潜むステマかもしれないもの

何もステマって『この商品がいいよー！』とか『このサービスがよかったよ！』って声や文章に出して行うことだけじゃありません。何でもステマかもしれないという可能性はあるんです。

ステマかもしれないもの

芸能人がインタビューのときに着ている服装
ドラマでの小道具や衣装
飲食店に並ぶ行列
amazonや食べログなどでの書込み
ラジオのリクエスト曲など
YouTubeなどでの再生回数割増
もちろん私達ブロガーやYouTuberによる商品紹介

ホントね、もう分からなくなってくるよね。自分の好きな芸能人がドラマやインタビューに着ている服装だって、何らかの広告費を支払って、それで使用している可能性はありますよね。

好きな芸能人が身に着けていたらそれが気になるわけだし、それだけで『この服がいいよ』と口に出さなくても広告効果があるし、これこそステルス。もう関係者じゃないと分からない。

そして、飲食店に並ぶ行列なんて昔からある手法だし、ラジオや店舗で特定の音楽を流しても、可能性の1つとしてレコード会社が絡んでる可能性すらありますよね。

カズさんステマじゃないのって疑われる事もあるんだ

最近は、動画を出すと不思議な事に何万回も再生されるんです。ホントありがとね。そうすると多くの視聴者に見てもらう事になるのだが、やはり『ステマじゃないの』っていう意見も中にはあるんだ。

でもね、もうここまで読んでいる人は、これがステマじゃない事はわかりますよね。私はブログ上でもYouTube上でも提供してもらった商品は提供してもらったと断言してます。なのでそこにステルス性はないっす。

私がモットーとしているものは、良いもの、面白いものをあったら広めてみたいって事。マーケティングっていう意味には、顧客(視聴者)に情報を届けるって意味があるから私が行なっている事はマーケティングとは言えるでしょうけどね。

あと、ぶっちゃけ製品のほとんどは自分で購入しています。いろいろ購入するため、夜遅くまで働いてその資金を調達するという素晴らしいライフスタイルもおくっています。だから今年は健康診断の数値が振るわず、医者にもっと休みなさいと指示も受けました(笑)

提供してもらった商品でもダメ出しをします

私がレビューするものの中には、提供してもらったものもあります。私のレビューポリシーは、興味のあるもの、面白いものだったらOKとしています。なので実際商品の提供はレビューネタが増えるのでレビュアーとしては正直嬉しいところです。

ただ私の商品レビューの特徴ですが提供してもらっても、ダメ出しをします。だってそうじゃないと真実じゃないでしょ。商品を購入するための判断材料にならないでしょ。子供の育て方と一緒です。すべてにおいて褒めてもいけません。たまには怒らないと。

そのため視聴者から『提供してもらった商品にダメ出しよくできるね』なんて事も言われますが逆に『デメリットも言ってくれるので商品購入の参考になります』っていう声の方が多かったりするんです。そういっていただけるとやってよかったってホントに思えます。

レビューポリシーを了承した上でのレビュー

せっかくなので話しておきますね。実は私にはレビューポリシーってものがあるんです。これを覚悟の上、企業さんから商品のレビュー依頼を受けるわけです。

カズのレビューポリシー

読めばわかるけど、やっぱり根本にあるのは、楽しさです。なので楽しくなさそうな事、興味のないものはキッパリお断りしています。あとお金の方もね。

だからレビュー依頼を受けてもお断りする事の方が多いんですよね。またお金を10万なり50万なり積まれても興味のないものは、きっぱりお断りします。そもそもお金を貰う時点で、楽しくなくなっちゃうんですよ。私は楽しく記事とか動画を作りたいんだから。でも一億とか言われたらちょっと考えるかもしれませんが(笑)

あと私はレビューポリシーでダメ出ししますと公言しているので、そういう意味では、買った商品と同じようにレビューできるから楽でいい。もちろん記事や動画を作っても、提供先に許可をもらったりもしません。

いつもの商品レビューと同じ扱いで勝手に公開します。確認をとって、修正なんか入ってしまったらもうそれは私オリジナルの記事じゃありません。そうなるともう楽しくないんです。完全にビジネスになっちゃうよね。

お金を貰ってレビュー依頼を受けるのはいい事？

どうも、この世の中、『お金を受け取って紹介をする＝悪』という考えがあると思うんですが私は別にいいとは思いますよ。というか雑誌とかだと当たり前の事ですよね。雑誌を読んでいて記事かと思ったら端っこに小さくタイアップ記事って書いてあったりするでしょ(笑)

販売元としては、もっと商品を売りたいからマーケティングをするわけだし、そのマーケーティングには、相当なお金を突っ込む場合もあります。それらの広告のため、ブロガーやYouTuberに依頼し広告料が支払われるって別にいいんじゃないのかな。

ただ、私の場合は、それだとレビューポリシーにあるように、お金をもらうと楽しめない気がするのでやらないだけ。他の人がそれをやっていても、その人の事を悪くなんて思わないっす。

ステマの影響を受けてない人はいない

ステマって考えだすと、もう何を信じていいのかわからなくなりますよね。なんだってステマの可能性があるわけです。

でもね、そんな事ばかり考えながら生きていたら楽しくないでしょ。だったらステマに多少踊らされて生きればいいんですよ。ステマって何度も言ったようにステルスだから気づかない内に影響を受けているんです。むしろステマの影響を受けてない人なんて日本に一人もいないでしょう。

やっていいステマとやっちゃだめなステマがある

ステマってね、別に悪いことではないと思うんだ。でもステマでやっていい事と悪い事はあるでしょう。

やっちゃダメな事は、今回のペニオクのように人を不幸にしちゃうステマ。これがね、今のステマにあるイメージなんだと思う。でもステマって全てが人を不幸にするわけじゃないと思います。

例えば、先程言ったように好きな芸能人が仮にステマで、何らかのアクセサリーを着けてほしいと依頼されていたとします。そして、ファンの方は、いいなって思って全く同じアクセサリーを買います。その結果どうなると思います？たぶん好きな芸能人と同じものを身につけれるんだから幸せな気分は味わえますよね。だったらそれでいいと思うんだ。

だから、例えば私が提供された事を黙って商品紹介をし、いい所も悪い所も確認した上で視聴者がその商品を買う。ものさえよければ別に誰も不幸にはなりませんよね。だったらそれも、やってよいステマと言えるんだと思います。

あまりステマを意識しすぎない方がいいのさ

何をするにも、ステマの意図があったりして、それを避ける事なんて不可能。でもね、ステマによって心が動かされ、楽しかったんならそんでいいんじゃない。ってなくらいで生きないと窮屈で仕方ありません。だからね、今の世の中ちょっとステマに敏感になりすぎていて、ホントみんな慎重になりすぎて楽しんでいない気もします。

ステマだから全てが悪ってわけじゃないですよ。もっとね、今の世の中のステマに対する印象が変わるといいなぁーって切に願います。

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