100キロ完走!肉体的に人生で一番辛い日だったけど、いい人にいっぱい出会えた日でもありました

8月25日に石川の免田という地区から福井の大和田にある福井方法までの距離、実に102.5キロ。それを15時間近くかけて走った事を書こうと思います。コースや私の服装を知りたかったら前の記事をご覧下さい。

果たして、100キロというのは本当に辛いものなのか。100キロ走ってどんな事が起きたのか、走った直後にクタクタになったカズが寝ずに記事にしました。(いい加減やすめっw)

100キロマラソンの全て

スタート時間は19時15分ころ

100キロマラソンの全て

ホントは19時前にはスタートする予定だったら、いろいろ準備に遅れてしまった。ちなみにこの時につけている帽子は直前に購入したものである。そんな事しているから遅れたみたいです。

100キロマラソン開始時には、すでに辺りは暗く、持参したヘッドライトが大活躍。ホント夜間のランニングって大変だな。

そういえば8時すぎくらいかな、私の居場所がわかるようにしていたという事もあり一人の少年が自転車にのって応援に駆けつけてくれた。ホントありがと!

飲み物で冷えすぎたためビデオカメラが映らない

飲み物で冷えすぎたためビデオカメラが映らない

20キロ地点で、記録のためビデオカメラを回したのだが、映らない。私のバックパックには、キンキンに冷えたジュースが入っているためそれでカメラレンズが冷え、水滴がついてしまったのだ。

仕方なく音声だけ収録。ホント走りながら撮影&食料をもつって大変な事なんだな。改めて実感。この時20キロ走っているが全然余裕。20キロはいつもの練習の距離だからね。

30キロを過ぎふくらはぎに乳酸が溜りはじめる

30キロを過ぎふくらはぎに乳酸が溜りはじめる

体の中で最初にきたのは『ふくらはぎ』である。ふくらはぎがくるってのは、ちょっと走り方がヘタらしい。ホントは腹筋と太ももで走るらしいよ。

そうは言っても、まだ若干の余裕はある。だってフルマラソンまでは走った事あるからね。問題はフルマラソンの距離を超えた箇所から。そこは今まで経験したことのない未知の領域です。

カロリー消費は9000キロカロリー食料補給が必要です

カロリー消費は9000カロリーだから食料補給が必要

なんと今回のマラソンで消費したカロリーは9000キロカロリーもあります。脂肪一キロあたり7000キロカロリーだから楽に1キロ以上脂肪が落ちる計算になるな。

もちろん脂肪を燃焼させますが、それだけでは後半バテバテになります。そこでだいたい15キロ毎にコンビニに立ち寄り、100~200キロカロリー程度の食事をとりました。それでも最後の最後はバテバテだったんですけどね。

ちなみに深夜の時間帯には、合計四人の方が応援に来てくれました。これホントの話なんだけど応援がくると体が一時的に軽くなります。いくら私でも心をずっと強く保つのはできないんす。一番遅い時間帯の方でなんと4時頃。暗い中走っていた私からすると、ホントみんなは希望の光でした。

5時半には朝日が登る

5時半には朝日が登る

まず一言『こんな辛い朝を迎えたのは初めてですw』
距離にして、75キロ地点の辺りでしょうか。5時から空は明るくなってきて5時半にはまばゆいまでの朝日がサンサンと光を注ぎ続ける。

この状態での私の状態は下記の通りだ。

75キロ地点のカズの状態

  • 足の裏が痛い
  • ふくらはぎが張っている
  • 太ももがパンパン
  • リュックがすれて体中擦り傷だらけ
  • 総合的に足が前に出ない

ぶっちゃけ痛くないところがないという状態である。地味に痛いのがリュックの擦り傷。体中から汗がでてその塩分が超しみる。でも逆に痛みのおかげか、眠さは吹き飛んだ。。

ただ朝日が登ってからがホントの地獄の始まりでした。体は限界。そして暑い。山のアップダウンが地味につらい。

お腹が減りすぎて胃が痛い

お腹が減りすぎて胃が痛い

こんな事は初めてだ。お腹が減りすぎて胃が痛い。それほどまでに体がエネルギーを欲していたのかもしれません。

通常一つのおにぎりのところを、二つに増量。そして写真に見えるアイスだがこれは、パックパックに入れてるウォーターパックに入れるんだな。これは毎回しているんだが、飲み物が冷たくなるのはもちろん背中が軽く冷えて気持ちいいのだ。

足が限界、80キロを超えてから歩きが多くなった

足が限界、80キロを超えてから歩きが多くなった

極力歩かないでおこうと思っていたのだが80キロを超えてから歩くことが多くなった。平地では歩くのだが、坂道で走ると負担が大きく足が痛い。

こんな痛みは初めてである。別にひざを負傷したというわけではなく、足の裏や太ももの痛み。そしてこの時点で走り始めて11時間くらいかな。若干心も折れ始め気持ちが弱くなっているのを感じました。

ただ、そんな中、またもや男性が応援に駆けつけけてくれた。しかもレッドブルを持っている。差し入れという事で私に持ってきてくれたのだ。ホント世の中親切な人は多い。これのおかげで少しではあるが、また走りだす事ができた。

足の裏がマメだらけ

足の裏がマメだらけでずたぼろ

あまりにも足の裏が痛いので、石段に座り足の裏をチェック。そしたらえらいことになっていた。

大きな水ぶくれがいくつもできているのだ。しかも両足です。フルマラソン走ったくらいじゃマメはできないのだが、やっぱり距離が長くなるとそうはいかないんだろうね。

マメを軽くつぶし、もっていたテーピングテープで無理やりぐるぐる巻きにしてみる。これで応急処置はばっちりだ。

さっそく歩き出すと『イターーー!』さっきより悪くなってる。歩くのすらやっとだ。残り18キロくらいなのにどうしたものだろうか。そこでこうする事にした。『歯をくいしばって走ろう』、歩くだけでも痛いのだが、それでなんとか走ってみる。もちろん超痛いのだが、その超痛いのを超えるとその痛みは、軽減されるのだ。こうやって自分を騙して走る事にしました。

12キロくらいから軽く熱中症

残り12キロくらいからだろうか、体が暑く走る気が萎えてくる。あとで紹介する私の速度表を見るとわかるのだけども、その辺りから歩きの回数や休憩が多いのがわかるだろう。

たぶんだが軽い熱中症にかかっていたと思う。あまりにも暑いので自販機で水を購入し、飲むわけでなく体中にその水をかける。こうする事で幾分かは楽になった。でもこの区間は鬼のように辛かった。これは体験した人じゃないとわからないと思う。

残り7キロくらいから弟が走ってくれた

残り7キロくらいから弟が走ってくれた

なんかサングラスをかけた怪しげな男が見えるだろうか。これは私の弟である。常に私の位置がわかるようにしていたからだろうか。急激に遅くなった私を心配してくれたのだろう。

弟の嫁さんも一緒に来てくれていて、しかも弟は一緒に走ってくれるとのこと。ずっと一人で走っていたから気づかなかったが一緒に走る人がいると、コレほどまでに違うのだろうか。とても体が楽である

疲れ果てた私でも、弟のおかげで先ほどまで出せてなかったスピードが出せるようになりました。弟がいなくてもゴールはできていたと思うが、弟がいることで辛いランニングが多少楽になったのは間違いない。コレほどまでに弟が頼もしいと感じた事はなかった。

FBCに到着直前に冷えたタオル

FBCに到着直前は体が軽くなった

ラストニキロくらいからだろうか、とても体が軽くなった。ゴールを目の前にして気持ちが高ぶっていたのだ。しかもこれだけじゃない。

ゴール手前にボーリング上があるのだが、そこには冷たいタオルを持った若い女性がたっている。いつも私のブログを見てくれていて、疲れている私を気遣って冷たく冷えたタオルを持ってきてくれていたのだ。

最高に気持ちがよかった。ただの冷えたタオルだけど、疲れもとれるし、気持ちがスッキリする。ただ冷えたタオルを持ってきただけだと、すぐ温かくなるので、たぶん氷なども持ってきてて冷やしてくれていたんだと思う。今回のBLOGのも見てくれているかな?ホントにありがとね。あのタオルで私は生き返りました。

ゴールには多くの人とカメラ

ゴールには多くの人とカメラ

FBCテレビの入り口に行くと、プロ用のカメラを持った人がいる。しかも私を撮影しているのだ。一体何が起こっているんだろう。

そして角を曲がりFBC本社が見えたのだが、入り口に大勢の人が待っている。しかも手作りのゴールまで作ってくれているのだ。私が会場に入ると周りから拍手が聞こえてくる。

私が来ることをみんな知っていたようだ。そしてゴールには24時間テレビの関係者を始め、私の会社の仲間、一般のお客さんなど笑顔で私を迎えてくれた。待っててくれなんて一言も言ってなかったのに、このサプライズには驚きまくりです。

さすがにウルっときました

さすがにウルっときました

ゴールする直前、絶対感動はないと思っていました。ただゴールをして100キロマラソンの参加費として用意した14000円を募金するだけ。たったこれだけと思っていたのだ。

でも蓋を開けてみると大勢の人が、私を待っていてくれて、しかもよく見ると私の父ちゃんや母ちゃんまでいる。心配するだろうから何も言ってなかったんだけど、ここまでされるとさすがにうるっときちゃいます。

ただ走ってきただけなのに、元気がもらえたとか、私にも根性を分けてほしいと、何故か握手まで求められた。しかも初めて会った私に対し会場にいた一般のお客さんが上の写真にあるタオルをプレゼントしてくれた。

汗だくの私を気遣ってプレゼントしてくれたのでしょう。すごく辛かったけど、走ってよかったと思えました。

やれば出来るもんさー

私のブログやYouTubeの動画は、大人も多いのだが、中高生からもよく見られているようです。実際に応援に来てくれた人の中にも中高生はいました。

100キロ走ったのは、私が人生で一度でいいから走ってみたかったというのもあります。でもそれとは別に『やれば出来る!』ってのも今の中高生に多少なり伝わるといいなーとも思ってました。

私自身、学生時代は運動が全くのだめで、持久走なんてケツから二番目。そんな鈍足の持ち主が、大人になって100キロを走り切るってのを見たら、何でもできるような気がするでしょ(^_^)。世の中、ヤル気になれば、だいたいの事はできちゃうんすよ。

100キロマラソンの全データ

顔がげっそりしました

顔がげっそりしました

100キロ走ると顔がげっそりやせるみたいです。顔やせしたい方ぜひお試し下さい(笑)

走った距離は102.5km

走った距離は102.5km

走った距離は全部で102.5キロである。なぜ100キロじゃないのかというと、もちろんアプリの誤差もあるのだが、実はちょっと長い距離にしておいたのだ。というのもゴールして実は99.8キロとかだと、なんかもったいないでしょ。

あと走ってて思ったのが橋や山などアップダウンが多かった。ほんとこれが足腰にきましたね。あとこれは終わってからわかったのだけど声援が異常に多い。これruntasticを使っている、何百万、何千万という人の中で最高クラスじゃないのかな。

みんな私の状況を見てくれていて、休憩して走りだすと『声援ボタン』で応援してくれるんだ。すると『ファイト』みたいな音声が流れ、世界の誰かが私のランニング状況をみてくれているって事がわかる。いままで要らないと思った機能だけど、深夜4時とかでもガンガン鳴るし、私なんかのランニング状況を見てくれていたんだね。ホントありがとう。

人間この距離を走れるんですね

人間この距離を走れるんですね

まさか自分がこの距離を走れるとは、昔は思ってなかった。でも走れたんだな。これは自分にとって大きな自信になりそうです。

カズの疲労度がわかるグラフ

鬼のように長くなるので載せるか載せまいか悩みましたが載せる事にしました。これを見ると私が休憩をとった場所や、疲れ具合なども一発でわかる。

人間この距離を走れるんですね

ホント後半はひどいものである。マジ辛かったんだよな。

結果発表!100キロマラソンは辛いのか

ではお答えしましょう。テレビとかでよくやっているけど、あれって演技なんじゃと疑っている人もいるはず。では今回経験してみて結論としては。

『思ったよりも、ずっと辛い!!!』です。
最後の10キロがあんなに辛いものだとは知りませんでした。ホント地獄です。もう二度と100キロマラソンはしませんっ!でもやってよかったとは思います。

辛い思いをしておけば、この程度の辛さに将来耐える事ができます。これが自分の自信になります。ランニングをしたから優しい人と触れ合う事もできました。これは100キロマラソンをしていなければ、経験できてなかった事です。

現在、全身ガクガクで歩く事も大変な状況ではありますが、これも経験です。これからもいろんな事にチャレンジしてみて、もっともっといろんな事を経験してみようと思います。

最後にダラダラと長いだけの文章をココまで読んでくれてありがとう。声援をくれたみんなありがとう。実際に応援に来てくれた方ありがとう。さて私はそろそろ寝る事にします。おやすみなさい(^_^)

追記 100キロマラソンの参考に

なぜか100キロマラソンでよく検索されるようになっていたので、ちょっと100キロマラソンの参考に私が書いた下記の記事も参考にしてみて下さい。

私みたいに、撮影機材を持って走る人はすごく少ないと思うけど、専用のやつではなくスマートフォンで撮影してもOK。映像で残しておくときっといい記録になります。無駄に疲れるけどマジおすすめです。

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