『見る』と『体感する』では大違い!キックボクシングデビュー戦をしてきました
- 2012/09/03
- 個人的なブログ記事
総合格闘技歴10ヶ月、今回初めてキックボクシングの試合に出てきました。初めての試合という事でドキドキ・ワクワクでございます。
とりあえずやってみてわかったのが、『見ている』と『体感する』では大きく感じ方が違うのだと痛感しました。ホント何でも経験なんですね。
初めてのキックボクシングまとめ
試合前に矢場とんにて食事
なぜか一週間前の『100キロマラソン』以来、体重が増えてしまった私がいます。なぜか体重は一キロ増の73キロ。そこで試合前日は、暑さにもかかわらず、水はペットボトル一本も飲まず、そして食事はパン2つとSOYJOY4本。エアコンをかけない人なので汗もかいて当日の軽量は69.5キロと実に3キロくらい減量に成功。
という事で、計量後、名古屋の有名店『矢場とん』にやってきました。開店前から行列ができ、人気の高さにビビりました。とりあえず、試合に出る先輩達や仲間と来たのですが、他に選手の人はいませんでしたね。そりゃそうだ、試合前に脂っこいもの食べる人なんかいないですよね(笑)
ちょっと値段は高かったけど、本場の味噌カツを堪能でき大満足。その後、まだ時間があったので有名な団子店にいったりジュースを飲んだり、パンを食べたり、なんだかんだで試合時には72キロくらいにはなっていたでしょう。
出来るだけ安全に行うストライキングチャレンジ
これはリングに上がった直後の私の姿。初めての試合という事で、緊張、恐怖、ドキドキ感、ワクワク感いづれもピークに達しております。
ちなみに今回出場したのは『ストライキングチャレンジ』というもので、これは『プロや選手権に通じる大会ではなく、公式試合やトーナメントに出場する技量や経験の足りない練習生からトップアマまで 出来るだけ安全に試合経験を積む事のできるワンマッチ大会』という経験を積むための試合といった感じでしょうか。初心者としては、こういう試合がある事に感謝です。
最初からローキックもらいまくり
さて試合が始まりました。ワンツーパンチで丁寧に行ってこいと言われましたが、相手選手の方がテクニック、経験で何枚も上手でございます。全然パンチが入らない。
そしてローキックがうまい。ちなみに私は青のグローブをしている側ですが、バシバシローキックをくらってました。カットしようと思っても、いざ試合になったらカットできない。自分の左足にローキックのダメージが蓄積していくのは、いくらアドレナリンが出ているともわかります。
首相撲からの膝蹴りもたくさん頂く
第一ラウンドは、ホントいいところなんて全然ございません。完全に相手のページに飲み込まれボッコボコでございます。
キックボクシングというと、何もキックパンチだけでなく首相撲もございます。相手を掴んだ状態から膝蹴りなどの攻防があるわけですが、この首相撲はあまり練習していなく苦手なんです。だから相手に上を取られてよく膝蹴りをいただきました。
見ている側からすると、『早くそんなもの解いてしまえっ!』と思われるでしょうが、経験不足の私からすると、かなり難しい事で、なんで抜けれないんだろうとホント必死。体感してみて、自分への課題をいっぱい見つけました。
先生からこっぴどく怒られる
二人が私のスーパーコーチ。立ち技のエキスパートと寝技のエキスパート。総合格闘技をやっている私としては最高の先生です。とりあえず言われたのが、これです。
指摘された事
- 自分の間合いで戦え
- ジャブから攻撃をしろ
確かに私の方が身長が高くリーチは上。でも前蹴りや、ローキックからうまく間合いを近づかれて、自分の間合いで戦えない。ホント格闘技って難しいですね。スパーじゃ出来そうなんだけど、試合となると全然違ってきます。いつもスパーで練習してきた事の半分も出せない。これが実践とスパーの違いなんでしょう。
とりあえず負けていると確信している私
ローキックのダメージはありますが、体力的にはまだまだ大丈夫です。100キロ走ったりいろんな事しているから、体力だけでいうと100名いた選手なかでもトップクラスだと思います。でもそれにテクニックがついてきていません(笑)
とりあえず一ラウンド終わってみて確信しているのが、完全に負けているという事。『10:7』くらいで私の負けでしょう。やばい、二ラウンド目はなんとかしなくちゃ。
相手選手が打ち合いに参加してくれた
第二ラウンドも最後の30秒くらいまで、一ラウンド目と似たような攻防が続きます。何にもできない私。
しかし最後の30秒くらいでしょうか、相手選手が私のパンチに付き合い打ち合いになりました。お互いに真っ向勝負。最後なので二人ともすべてを出し切る勢いでパンチの応酬です。
ラスト15秒はノーガードで力だけで前進
今回、70キロ級で相手選手と同じですが、たぶん力も体重も私の方が上。というのもゴリマッチョダイエットという事で減量し、更に水分を抜いてようやくクリアした体重なので体脂肪はもちろん一桁。
だから真っ向勝負になると、力や体重のある私の方が上になる可能性が高いのです。あとで動画を見て思いましたが、この15秒がなかったら、私はホントだめでした。この15秒があったから何とかなったのだと思います。この15秒はホント必死。すべてを出し切りました。
判定は2対1で勝利!
最後のラッシュは合ったものの、ダウンも取れず、どっちが勝ったかは全然予想できません。さて結果は
- 青2対赤1で青(Kazu)の勝利!
ホントギリギリの勝利です。見方によっては、審判員が違っていたら判定は逆になっていたでしょう。今回の審判員は、たまたま最後のラッシュを評価したくれたのであって、これが評価されてなかったら完全に負けてました。。
でも、奇跡的ではありますが、格上の選手に勝てた事はとても嬉しかったです。試合後、相手選手のところに挨拶に行くと『二ラウンド、真っ向勝負したくなった』といってました。
漫画バキでいうと、『ピクル対刃牙』に似たようなシーンありましたよね。完全に技術で勝っていたバキが最後の方で、ピクルと真っ向勝負(力勝負)したくなって、負けてしまったと。いや、私がピクルとは調子に乗りすぎでした。とにかく、相手選手が正面勝負してくれなかったら、今回の勝利はなかったです。ホント偶然の勝利でした。
『見る』と『体感する』では大違い
今回、自分の頭の中では、もっとスマートな試合運びをしているはずだったのに、いざやってみると全然そうは行きませんでした。
昔、K1だとかプライドとか見て、なんであのパンチを避けないんだろうとか、なんで今攻めないんだろうとか、何なら自分ならもっとうまく出来るんじゃとか思った事もあります。でも実際やってみるとわかります。
相手がカウンターを狙っていたりとか、何か出しても、仕掛けられてその攻撃をつぶされたりなど、いろんな理由があるんです。これは体感してみてわかったこと。マラソンもそうですが、何でも体感しないとわからない事ってたくさんありますね。
たぶん世界初だと思うのですが・・・
先生から言われていたのですが『100キロマラソンを走った翌週に格闘技の試合に出る人は世界初だろう。』『出た時点で勝ったようなものだ(笑)』と言われてました。
確かにそうかも、100キロマラソン走って、翌週にキックボクシングの試合に出た変人っているのかな。世界初だったら嬉しいです(^^)
選手の中に二人も私のYouTubeを見ている人がいました
これは最後の記念撮影。というのは置いておいて、なんと今回100名くらい選手がいたのですが、その中で私の事を知っている人が二人もいました。
コンビニと更衣室の二箇所で『Kazuさんですよね?』と声をかけて頂きました。私がこの試合に出るから来たとかでなく、この二人は選手だから来ているのです。地元福井を歩いてても何も言われないのですが、県外でこうやって声をかけられるのにはびっくり。
別に格闘技の動画とかを配信しているわけではないのですが、格闘技をやっている人の中では私の認知度は1%くらいはあるのかもしれませんね(笑)。よしこれからもがんばろっと!
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